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山間部なので天気が変わりやすい
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女性にはカメラを向けられない
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コスプレじゃないのが凄い
世界中からたどり着いたバックパッカーが集まる
シェフシャウエンの迷路の中のユースホステルで
カサブランカから遊びにきたモロッコ人グループに
コロコロっと舌を転がすアラビアンイングリッシュで
執拗な質問攻めにあってる西山です。

やはり話題は昨年の災害と福島の事故になった。
こんなにも離れた国の人間たちの様々な見解を聞くことができ
そして自分の意見を言い、すごく貴重な会話ができた。
寝る時に自分なりにもう一度、考え消化しようと思う。


タンジールから三時間、
いくつもの山を縫うように越えてたどり着いた
霧雨に包まれた小さな町シェフシャウエン。

深夜のナショジオでたまたま見たこの町に
本当に来ることになるとは
面倒臭がりの自分にとっては奇跡のように思える。

タンジールとは表情の全く違う
道幅がさらに小さくいくつもの別れ道で張り巡らされた
絶対迷うやろっ!なメディナが面白い。
何しろ壁から道からすべてが青い。
ホワイトアウトならぬブルーアウト。
水場に置かれたコップまで几帳面に青く塗られている。

聞いてみると蚊除けだそう。
蚊が嫌いな色が青さ!

て、嘘やろ?と聞き直したけど
いやマジで。と真っ直ぐな目で伝える地元の少年。
蚊を除けるためだけに街全体を青くするだろうか?
凄く腑に落ちないけど
帰るまでそういうことにしておくことにしよう。

魔法使いの恰好でドラクエのような
青く塗られたボロボロの城跡の中を
ゆっくりゆっくりうろつく老ベルベル人。
赤や黄や青色の頭巾を被る小さな女の子。
真鍮で作られた、世紀をまたいだような古い秤で
砂糖を計るこれまた魔法使いと、
お金を払う魔法使い。


ファンシーである。

可愛いのである。

女性が見たら間違いなく声をあげると思う。
こんなにも確立された世界観を保つ場所を自分は知らない。

ローマでもリオデジャネイロでも
感じた事のない統一感。
聞こえてくるイスラムの歌と、
ミントとスパイスの混じった匂い。

だけどもこの可愛らしい町には怪しい一面がある。
迷路を歩くと10mおきに
ハシシ売りが近寄って来る。
男たちをいちいち突き放して歩かないといけない。
これが結構面倒で気が滅入る。

可愛らしいドアの奥、
暗がりで長いパイプを咥える魔法使いに
この町の隠と陽を感じさせられる。
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大人のマジ喧嘩
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魔法使いのようなベルベル人
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雨漏りする民間バス。寒い
次の目的地
シェフシャウエンへ向かうために
バスセンターで
男たちが喧嘩するのを
ボケっと眺める西山です。

チケット売り場ではじめて
いつも見ていた時計が
1時間早いことに気がついた。
行き先を絶えず野太い声で叫ぶ男が
鼻水を勢いよく吸い上げながら
丁寧に紙に書いて教えてくれた。
アラビア語で書いてたけど
数字で理解できた。
ありがとう。

観光客っぽい人は1人も見当たらない
この民間のバスセンターでは、
殺気立った男たちの声が
常に耳をつんざく。
なんという心細さよ。
てか喧嘩するなよ。
まるでサッカーの乱闘直前シーン。
負けないように目だけはギョロッと
しておこう。

英語どころか
フランス語さえもあまり通じない。
アラビックの辞書は持っていないので
メモとペンと、身振り手振りで
絵を数字を書いてやっと伝わる。

言葉というものは
本当に便利やなぁと
子供が親と話すのを見ながら
うらめしく思う。
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雨上がりのメディナ
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荷物発見のお祝い。モロッコ 初ビール
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雨があがって虹が出た。
モスクから今日5回目の
礼拝の時間を知らせる放送を
小っさい寝床の上で聞いている西山です。

この放送をアザーンというらしく
この後、お祈りが終わるまでの数分間、
さっきまでの喧騒が
まったくの嘘のように町全体が静まり返る。
そして祈りが終わると、ほら超うるさい。

ホテルの中まで聞こえる
デカい話し声と叫び声
車の騒音、アラビックな歌謡曲と手拍子。
タンジールでこれだから
マラケシュなんて恐ろしい有り様だきっと。

あんなにうるさくて、
無秩序な人々が一同に黙る。祈る。
真逆の瞬間、一日5回。

早朝、土砂降りの大雨の音と
一回目のアザーンで目が覚めた。
そして
Air Europaからメールが届き
無事に荷物が見つかりました!
良かった〜。

現状の西山の状況。
iPhone、iPad共に充電不可(乾電池を使う充電器壊れた)、
wi-fi無し(ホテルでのみ利用可)
パンツ1枚、Tシャツ2枚(洗ったから濡れてる)、
靴下無し(意外と大丈夫)
コンタクト無し(メガネ対応)、
薬なし、防寒着無し(現在風邪気味)
だったので、だいぶ助かる。
あれ?
そもそもあんなに大きなバックパック
いらんかった?

荷物は今夜の便でタンジール空港に届くので
予定を変更して、
もう一泊この町に泊まる事にします。
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ジブラルタル海峡。目前にはアフリカ大陸が。
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道幅の狭いところは人がすれ違うのがやっと
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夜の喧騒は凄まじい
日本より9時間遅れ4月27日22時を迎えた
モロッコ・タンジールの西山です。
無事にジブラルタル海峡を渡り
今はヨーロッパからの玄関口
タンジールという街にいます。

タンジールの旧市街(メディナ)の中
急な坂道を登りきった先に
17世紀に造られたという
迷路のように細い路地が入り組む古い城塞(カスバ)がある。
その中に位置するHotel Dar El Kasbahが今夜の寝床。

メディナ自体が迷路になっているのに
その中にあるカスバはさらに狭くて、複雑になる。
一度ホテルから出るとすぐ迷う。
福岡の地下街でも方向を失うというのに…。

さっきご飯がてら散歩してみると、
やはりすぐに、しっかりと迷った。
晩ご飯は、近くを歩いていたおじさんに
食堂のようなレストランに連れていってもらい、
帰り道は、ニイハオ!とからかってきた子供三人組に
罰として案内してもらった。
もちろん、最後に金を要求してくる。子供でも。

タンジールでは、すべての良心にお金がいる。
タダの優しさや親しみのある笑顔は無いと理解していないと
きっと裏切られた気分になると思う。
というかなった。

日本人は、なんと心優しい民族なんだろう。
ひとり、大家族用の大きな食卓で
窓の外のギョロリとした無数の目線の不具合さとは裏腹に
めちゃくちゃ美味いタジンを食い、思う。

荷物はまだ見つらず。
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マラガの2つ星ホテル Hotel Goartin。窓からの眺め。
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頼りないけどありがたい装備。
スペイン、マラガの朝。
途方にくれる西山です。

福岡国際空港から出発、
韓国・ソウル仁川空港〜フランス・シャルルドゴール空港〜
スペイン・マラガ空港と、
トランジット含め19時間強のフライト。

疲れ果てて、たどり着いた荷物の受取場。
待てども待てども、あのゴムのぴらぴらから出てこない。

そう、これがロストラゲッジです。
一度ブラジルから帰る時に経験したあれ。
今回は旅の始まりなんで洒落にならんですな。
充電器も着替えの一切もコンタクトも生活用品は
すべてあの大きなザックの中に…。

すまん!と渡されたのが
写真のグレーの袋。
とりあえず一晩分の着替えと、
身繕い道具。

手続きはしたけど、携帯つかえないので
マラガのホテルと、モロッコ初日に泊まるホテルの
連絡先と住所を教えた。

朝電話でホテルから問い合わせたらまだ見つからないそうなので
もう一泊マラガに泊まろうか?と提案したけど、
Don't worry、旅を続けろ。
モロッコまで届けるから大丈夫!と。
本当に大丈夫か? と何度もきいたけど
巻き舌でスペインなまりのRを効かせた
任せとけ!に、屈伏。
頼むぞ、Air Europa!

ものすごい後ろ髪の引かれ方を振り切って
これからスペイン南部の港町、アルヘシラスへ向かいます。
バスで3時間ほどの距離。
そこから船に乗って、ジブラルタル海峡を超え
いざアフリカ大陸へ。

それでは、荷物が極端に少なくなったけど
くる前に読んだ写真家、石川直樹さんの
「すべての装備を知恵に置き換えること」を
思い出して進んでみます。