なんだか、書き留めておかないと忘れてしまうようなことを少し。

なんの因果か深夜に走るという習慣がここ何ヶ月か続いている。

いや因果はといえば運動不足解消とたまった脂肪の燃焼のためなのだけれど
走っている時間はものごとを考えるのに丁度よく
電車や飛行機の待ち時間とも似ているなあと思う。

家から15分くらいのでかい公園をぐるぐる回るというルートを採用していて、その日もいつもの道を息を切らしてドタドタと走っていると
前方右手に巨大なものが横たわっているのが見えた。

マンション6・7階分はあろうかと思しき巨木が
木の植わっているエリアをはみ出して歩道を三分の一ほど埋めている。

近づいて根元を見てみると、折れた断面は荒く、根は倒れる木の重さに負けて地面に大きな割れ目を作っていた。
断面の木片を触るとボソボソとやわらかく
倒れた先は水飲み場の蛇口を直撃してパイプ水が噴出していた。
おそらく自然倒壊したのだろう。

こんな大きい木、何年ここに根をのばしていたのだろう。
幹は1m近いところがあったが5,60年?
歴史に語られるほど古い公園だが
まさか三桁はいかないだろうか。

大きなものの命が尽きたのを目の前にして畏敬の念に打たれた。
偉いお坊さんがなくなってその葬儀に参列しているような気持になり(そんな経験もちろんないけど)手を合わしたいと思ったが、
人目もあるのでやめ、代わりに頭のなかで「なんかジロジロ見てすみません」と言って
その場を離れようとすると、茂った倒木の間から鯖猫の兄弟が現れてこっちをジッと見てやがてまた木の茂みにサッと隠れて消えた。